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(歯科治療例)セラミックスの良いところ

2016. 9. 15.

練馬区大泉学園 北口徒歩3分 山中歯科の山中大輔です。

 

山中歯科では、残っている歯の状態を改善し(歯周病治療など)、欠損(歯を失った場所)を適切に回復することで、来院される方の口腔の健康を改善・維持したいと考え診療を行っています。

 

今回は、歯科で使用される「セラミックス」の利点を説明したいと思います。

歯科で扱う被せる材料の中には、大きく分けて

 

①「金属」

②「レジン(ハイブリッドセラミックス含む)」

③「セラミックス」

 

がありますが、セラミックスは他の材料と比較して天然の歯の色に調和するため、「審美歯科治療」などで多く用いられています。

また、水を吸わない材料なので、レジン系の材料と比較しても長期的に色調が維持できます。

さらに、レジン系よりも強い材料なので、簡単にすり減ったりしないのも利点の一つです。

 

上記の利点だけでも、優れている材料と考えられますが、最大の利点は「表面に汚れが付きづらい」という点だと思います。

 

水を吸わない材料であり、表面が滑沢なまま維持できる材料ですので、「セラミックの表面には細菌が付着しづらい」という事になります。

 

「細菌」といってもイメージがつかない方も多いと思いますが、実は口腔内には沢山の細菌が存在しており、歯の表面に付着する歯垢(プラーク)の中には、虫歯や歯周病の病原になる細菌が多く存在しています。

 

口腔内細菌

口腔内細菌

 

「細菌が付着しづらい」という性質は被せる材料にとって一番重要といってもいいと考えています。

 

歯と歯肉の間の溝(歯周病の方の歯周ポケット)に入り込んだ細菌が増加すれば、歯肉が腫れてきたり歯槽骨(歯の周りの骨)が吸収したりしていきますので、細菌が付着しづらい環境を作ることは、非常に重要な意味があります。

 

下の写真の患者さんは、矢印で示した歯(被せてありました)が取れてしまった、ということで来院されました。

 

セラミッククラウン

 

よく調べてみると、取れただけでなく、ご自身の歯の一部が破折しており、歯肉よりも深い部分まで歯が無くなっていました。

 

隣の前歯も何度か脱離しているということもあり、前歯2本の治療をすることに。

 

神経の治療、ファーバーポストコアによる支台築盛を行い、仮の歯によって歯肉よりも深い部分の具合を観察していきます。

 

セラミック

緑のラインが歯肉のライン(それよりも上の部分は歯肉の中)

 

上の写真で緑の線よりも上の部分は、歯肉の中(歯肉縁下)に入り込んでいく部分です。

この場所を金属やレジンで作ってしまうと、細菌のたまり場になりやすく、炎症が生じやすい状態になります。

 

そのため、今回はセラミックス修復の中でも、細菌が付着しづらい環境に有利な「オールセラミックスクラウン」で補綴することにしました。

 

オールセラミックスクラウン

 

  オールセラミックスクラウン

 

実際に口腔内に装着した状態が下の写真になります。

 

オールセラミックスクラウン

オールセラミックスクラウン

 

オールセラミックスクラウンを装着した後も、周囲の歯肉は健康な状態を保っています。

 

「歯肉縁下に入る被せ物」に関しては、セラミックスクラウンが最も優れた材料であると考えます。

 

 

山中歯科 山中大輔

 

 

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