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(ブログ)ウォーキングブリーチについて

2015. 11. 12.

大泉学園北口徒歩3分の歯医者 山中歯科の山中大輔です。

 

本日は以前のHPにも投稿したことのある内容ですが、ホワイトニングの一つ「ウォーキングブリーチ」について説明します。

ウォーキングブリーチとは、ホワイトニングの中の一つのやり方のことです。

ホワイトニングに関しては意外と歴史が古く、欧米において100年以上も前から試行錯誤されており、その後1989年ごろより現在のホワイトニングのやり方が確立され、今日に至るそうです。

日本でも1990年代よりホワイトニングへの関心が高まり、今では多くの歯科医院でホワイトニングを受けることが可能であり、審美歯科治療においては欠かせないものになっています。

 

ホワイトニングには生活歯(歯の神経がある歯)に対して行うものとして、ホームホワイトニングオフィスホワイトニングがあります。また、失活歯(歯の神経の治療がされている歯)に対して行うものとして、ウォーキングブリーチインターナルブリーチといったものがあります。(当院のHP参考

 

ヒトの歯というのは神経の治療をすると、徐々に暗く変色していきます。クラウン等でかぶせてしまえば歯の色はわかりませんが、ご自身の歯が多く残っている場合には、神経の治療をする為に開けた穴をコンポジットレジンなどで埋めるだけにして、歯質を残す場合があります(歯を削る必要がないと診断した場合です)。

これは歯を残すという意味では非常に侵襲が少なく良い治療法なのですが、唯一の欠点が「歯の変色」。
そこで応用するのがウォーキングブリーチになります。歯の神経の治療をする際にあけた空間に薬剤を入れ、約1週間に1度交換していきます(変色の度合いによっては3回以上繰り返すこともあります)。この方法は、通院期間中ホワイトニング剤を入れたまま歩くうちに白くなることから「ウォーキングブリーチ」と名付けられたようです。

この方法の注意点としては、神経の治療の際に緊密な根管充填(歯の中に最終的な薬を詰める事)がされていなければいけません。場合によっては根管治療をやり直す必要もあります。

下の写真は根管充填を行った後のレントゲン写真と、ウォーキングブリーチ術前の写真です。

walking bleach 1   walking bleach 2 

 

写真の中央の歯だけが暗く見えます。本人も気にされていたので、ウォーキングブリーチをすることに。
下の写真が約3週間後の写真です。暗さが消えたのが分かると思います。

walking bleach 3

 

下の写真は向かって右上の前歯の変色のケース。このような前歯のケースは普段気にならなくても、自分が写っている写真を見たときに気づくという人が非常に多く、この患者さんも写真で目立つのを気にされていました。
通法どおり、緊密な根管充填をし、確認のX線を撮影します。

walking bleach 5  walking bleach 4

 

その後、ウォーキングブリーチを開始し3週間後です。

walking bleach 7

かなり明るくなってきました。笑っても変色は目立ちません。
また、このケースでは、前歯の見える部分にコンポジットレジンによる修復がなされていましたが、古くなっていた事、ホワイトニング後の色に合わなくなる事を考慮して、あらかじめ向かって左上の前歯をダイレクトボンディングという方法で修復し、この歯の左側部分もホワイトニング後の歯の色に適合したダイレクトボンディングを行っています。

左右対称的で白くなれば、患者さんの求める審美性も回復・向上させることが可能になります。

1本だけの歯の色でも、人の印象は大きく変わるものです(特に前歯では)。
今回のようなケースではウォーキングブリーチは非常に有用な方法だと考えています。お悩みの方がいればぜひご相談ください。

山中歯科 山中大輔
 

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