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(歯科治療例)全体的に治したい

2017. 4. 13.

練馬区大泉学園の歯科・歯医者 山中歯科の山中大輔です

 

歯科においては、「予防」の概念が浸透してきていますので、何もなくてもメインテナンスを受けに来られる患者さんは多くなりました。そのおかげで、大きな治療の介入をせずに現状維持できている方も多くなっています。

 

しかし、どこかのタイミングで、全体的な治療の介入が必要になってくる方も少なからずいらっしゃいます。

 

タイミングは患者さんによって様々です。

 

歯科医院の検査結果を聞いて初めてご自身の状況がわかった方

自覚症状なく今まで過ごしてきたが、強い痛みや腫れ、歯が折れてしまったという事がきっかけになる方

状態は良くないのは分かっていたが、今まで忙しかったため継続的な治療が出来なかった。ようやく時間が取れるようになったという方

定年などを迎え、ご自身の口腔内を見直して、全体的に治療したい方

 

思い当たる方も多いと思います。

高齢になってから、若いときにしておけばよかった事のベスト5には、いつも「歯科治療」というキーワードがあります。

 

忙しいときは遠ざかってしまいがちですが、一度しっかりした治療を受けることで、その後の食生活を含めた健康生活が維持できるようになりますので、心配な方はかかりつけの先生に相談してみてください。

 

下の写真の患者さんも、「この際、全体的に治してほしい」という事で、治療を始めた方です。

 

全体的に治したい1

 

全体的に治したい2

 

全体的に治したい3

 

噛み合わせが大きくずれてしまっており、残っている歯の中には、折れてしまった歯や、歯周病でグラグラしている歯もありました。また、咬み合わせたときに、前歯での接触しかないため、残っている部分に負担がかかりやすくなります。

 

長期間の噛み合わせのズレは、顎の関節や、歯の位置、歯を支えている骨の形態変化、などを引き起こすため、治療の難易度も上がってきます。

 

この方の場合、可能な限り被せ物で歯の並びを整え、奥歯にはしっかりした噛み合わせを作ることで、咀嚼の能率が向上するような治療方針を立てました。

 

治療の結果が下の写真です。

 

全体的に治したい4

 

全体的に治したい5

 

全体的に治したい6

 

上の奥歯には、精密な入れ歯を製作しました。金属で補強してありますが、上の顎の内側ですので目立つことはありませんし、通常よりも薄いため、違和感も少なくなります。

(インプラント治療の方針も立てましたが、上顎の骨の形態が悪い事などを踏まえ、入れ歯治療のメリットが大きいと判断しました。)

 

全体的に治したい7

 

右下(向かって左)の奥歯には、入れ歯じゃない方が良いという患者さんの希望もあり、インプラント治療を行いました。

 

また今後の事、(例えば認知症になった時などを心配されていたので)、ご自身で歯ブラシができなくなった時の事を考慮して、インプラントの上部は外せるような設計にし、いつでも、入れ歯を入れることが出来るように、左下(向かって右)の奥歯には、入れ歯をひっかける装置(金属色の部分)を付与してあります。

 

現在も継続的なメインテナンスを行っております。

 

上記のように、歯科治療(特にインプラント治療)いおいては、超高齢者社会である現状を考慮する必要があります。

 

今現在、50代、60代の方であれば、全体的な治療も可能だと思いますが、治療方針には10年後、20年後を考慮する必要がでてきます。

また、高齢であるほど、シンプルな治療方針がベストですし、外科治療が困難になってきます。

 

「いつ、どのタイミングでインプラントを含めた全体的な治療をした方が良いか。」

 

という悩みをもって来院される方も増えてきています。

必ずしもインプラントがベストではありません。精密の入れ歯を作れば何でも噛めるという方もいらっしゃいます。

 

当院では、その方の年齢や口腔内と全身の状態を踏まえたうえで、治療方針を立てていきます。

 

気軽に相談ください。

 

 

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