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(ブログ)マイクロスコープ導入に向けて2(ライカ編)

2016. 1. 23.

大泉学園北口徒歩3分の歯医者 山中歯科の山中大輔です。

 

先日のブログの続きとなります。

歯科医師の先生向けの内容になってしまいますが、僕自身、他医院の先生のブログが大変参考になっているため、現時点でのマイクロスコープの使い勝手を報告しておきたいと思います。

 

先週まで約2週間、ライカのマイクロスコープM320-Dのデモ機を借りていました。

ライカM320-D

診療中、突然登場してきて驚いた患者さんもいらっしゃったかもしれません。

 

全体的な使用感として、ライカのマイクロは非常にすっきりしており、アシストの邪魔になる部分も少なく、使い勝手は何ら問題ありませんでした。

またリモコンによる静止画・動画撮影がワンタッチで行えるので、アシスタントに指示することで、簡単に撮影できるのも魅力的でした。

撮影した動画もリモコン操作でその場で患者さんへ見せることも可能。またSDカードに保存した情報もPCにバックアップしやすかったです。

 

気になった部分としては、カメラ(静止画)の画質はそれほど良くなかったように思えます。代わりに動画の画質が向上していたので、動画を止めてキャプチャした方がきれいな静止画が得られる事に気が付きました。

 

Leica Picture
Leica Picture
  
Leica Picture
Leica Picture

上の2枚(慣れていなく角度が悪い写真ですが)は、セラミッククラウンを装着した後のセメント除去を行っている時の写真です。

設定を変更すればもう少し良くなるのでしょうが、歯肉の赤みが無い感じに映ります。

 

手術中静止画 手術中静止画2 動画のキャプチャ

上の3枚は、手術(根尖切除)時と、口腔内検査を撮影したときの動画をプリントスクリーンしたものです。

写真よりも鮮明に映っています。

 

Leica Picture
Leica Picture

上の写真は歯根の中に確認できる破折線を静止画で撮影したものになります。根管内を強拡大したので少し見えづらい写真になってしまいました。

 破折線の確認2

上は、歯根の破折部を撮影した動画を停止させたものになります。

こう見比べると、やはり動画撮影をした方が、見やすい情報が得られるように思います。

 

マイクロスコープをどのような診療に使うか、どのような治療の記録をしたいかによって、静止画と動画の情報どちらを優先するかが決まると思います(他の機種では外付けでカメラかビデオかを選択可能なので)が、ライカの場合は動画の方が優れている事には間違いないと思います。

 

気になった点としては、もう一つ。

今回オプションで付けてもらった、「エルゴオプティーク」ですが、これ自体に重みがあるため、アームの安定性が若干落ちてしまいました。

また、「本体を傾けたあと、接眼部を水平に戻す」という動作はほとんど活用しなかったので、優位性の高いオプションではないかなと。

ただし、マイクロを前後に傾ける角度が確保できるため、患者さんの姿勢も少し楽になります。また、覗く側の姿勢も良くなり、角度によっては自分のお腹が患者さんの頭に当たってしまうということが無くなるので、慣れれば使い勝手もよくなると思います。

 

どちらにしても、後から比較的簡単に取り付け可能なオプションですので、導入時は必要ないかもしれません。

 

以上、ライカM320-Dを使用した感想でした!マイクロスコープ導入を考えて機種選びに苦慮している先生へ、少しでも参考になればと思います。

 

2月後半より、カールツァイス製のマイクロスコープをお借りする予定ですので、そのころに続編をアップしたいと思います!

 

山中歯科 山中大輔

 

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