（歯科ブログ）マイクロスコープが必要な歯科治療

（歯科ブログ）マイクロスコープが必要な歯科治療

練馬区大泉学園の歯科・歯医者　山中歯科の山中大輔です。

 

もともと、１０センチ四方ほどの口の中で、1センチほどの歯の治療をする歯科治療には精密さが要求されます。

 

さらに、「歯の神経の治療（歯の内部の治療）（詳しくはコチラ）」は、さらに歯の奥底を治療することになるため、目で直接見ることはできませんでした。

 

歯の神経の治療は、歯科の治療の中でも成功率が低いと報告されていますので、目で見えない部分の治療は、それだけ困難な事である言えます。

 

しかし、先日した導入したマイクロスコープ（手術用顕微鏡）によって、ある程度目でも見ることができるようになりました。

 

 

下のレントゲン写真、どちらも歯の神経の治療経験がある歯のものです。

しかし、何らかの原因によって、歯の内部が再度感染し、歯の根の先に膿の塊が生じています。

 

 

通常通り、被せ物を外して、もう一度歯の内部の汚れを除去、洗浄と消毒を繰り返す必要があります。

 

しかし、上の写真では、歯の内部に「破折ファイル（詳しくはコチラ）」が存在していました。（赤い線）

 

 

 

この、感染している歯の内部を綺麗にするためには、「破折ファイル」を除去しなくてはいけません。

 

非常に難しい治療になりますが、こんな場合にマイクロスコープは有用です。

 

視線と同軸に強い光を当てられるマイクロスコープを使用することによって、直接破折ファイルを確認し、除去することができます。

 

　

1ケース目の破折ファイル（約1.5ｍｍ）

 

　

その後、洗浄と消毒を行い、最終的な薬を詰めたレントゲン

 

２ケ―ス目の破折ファイルを取り出した瞬間（約1ｍｍ）

 

脳外科や心臓外科でも使用されているマイクロスコープですが、暗くて見えない歯の内部の治療には、最も効果的な装置です。

 

１００％成功する治療方法は存在しませんが、可能な限り成功率をあげるため、山中歯科では様々な装置や材料を駆使して、治療を行っています。

 

山中歯科　山中大輔