
HOME > 山中歯科ブログ ≫ 入れ歯に関する情報 ≫ (歯科ブログ)連休は勉強会とBBQ
練馬区大泉学園 北口徒歩3分の歯医者 山中歯科の山中大輔です。
先週の土曜の午後と日曜日にかけて義歯(入れ歯)の勉強会に参加してまいりました。
「治療用義歯を用いた総義歯臨床実技コース」
日本大学補綴学教室の大先輩でもあり、総義歯治療における日本屈指の名医・深水晧三先生が主催する勉強会になります。
深水先生が行う治療には「治療用義歯」という仮の入れ歯が登場します。
この「治療用義歯」という「仮の入れ歯」を数か月間使用してもらいながら、粘膜の形や、咬み合わせの位置、顎の位置、筋肉のリハビリなどを行った後に最終的な義歯を製作していく治療法になります。
歯を欠損し長い間入れ歯を使用している方の中には、
・「左右どちらかでの噛み癖」
・「噛み癖に伴う顎関節の異常」
・「咀嚼筋や表情筋のこわばり」
などが認められる事が多く、お口の周り全体のバランスが崩れている方が少なくありません。
そのような方に対しての治療は難易度が高く、
・痛いところを削っただけでは治らない(別の場所が痛くなる)
・すぐに新しい入れ歯を作っても解決しないことが多い
という事があります。
衰えた筋肉や、間違った鍛え方をした筋肉を元に戻すためには、それ相当のリハビリとトレーニングが必要なのと同様に考えて頂きたいのですが、顎を動かすのも「筋肉」ですので、顎の関節とともに左右の顎の筋肉のバランスを整えてからでないと、最終的な義歯が出来上がりません。
その過程で、必要になってくるのが「治療用義歯」という事になります。
深水先生の提唱する治療用義歯には、「フラットテーブル」という特別な機構が付与してありますが、その制作方法や注意事項などを学んでまいりました。
ただし、義歯治療には「経験に基づく技術」というものが大きく関わってきます。
その技術は、ただ単に沢山の義歯を製作していても身につくわけではなく、色々なことを考えながら実践し、じっくり経験を積んだ上に形成されているものです。
実際に深水先生の「手さばき」「観察する対象部位」などをまじかで見ることができ、また懇親会では自分が疑問に思っていることを聞いてみたり、非常に有意義な時間でした。
また、深水先生が
「患者さんと喧嘩することだってある。歯科医師側の治療方法を理解してもらうには時間がかかる事も多い。治療途中で悪くなることもあるが、じっくりやっていけば必ず最後は良くなる。患者さんもスタッフも良くなった瞬間がわかる。」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
今後も義歯治療の専門性を延ばしていき、日々の臨床にフィードバックしていきたいと考えております。
半年コースなので来月以降も土曜の午後を休診とさせて頂く事がありますが、何卒ご了承ください。
また、連休の最終日の月曜日には、日頃よりお世話になっている、たけのうち歯科クリニックのメンバーとBBQに行ってきました。
非常に暑くて、普段アウトドアをしない自分は熱中症になりそうでしたが、皆で食べるお肉は美味しくて、竹ノ内先生が横転したスイカ割りなど楽しむことができました。
たけのうち歯科クリニックには以前ほど通う事もなくなってきたので、最近は少し寂しく感じます(今年の6月までは週に一度、歯周病治療について教わりに行っていたんです)。
しかし、今まで竹ノ内先生から学んだことをしっかり生かして、今後も研鑽していきたいと思います!!
山中歯科 山中大輔