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(歯科治療例)顎関節症や歯ぎしり用のマウスピース(スプリント)

2017. 5. 12.

練馬区大泉学園の歯科・歯医者 山中歯科の山中大輔です。

 

今回は、顎関節症(がくかんせつしょう)の患者さんや、歯ぎしりをする患者さんに使用してもらうマウスピース(スプリント)について説明していきます。

 

顎関節症の場合は、まずは自己暗示療法運動療法を指導する事がほとんどです。

 

実際には、日中の歯の接触に注意してもらうことや、顎関節の間にある軟骨の位置に変化がある場合にはその動きがよくなるようなリハビリをしてもらいます。

 

それでも良くならない方や、明らかに就寝中に歯ぎしりをしている方(歯がすり減っている方)には、それ以上歯が削れないようにマウスピース(スプリント)を製作していきます。

 

顎関節症のマウスピース1

 

上の写真が一番オーソドックスなタイプのものです(健康保険可)。

 

このマウスピースで、「顎関節症が治る事はありません」が、歯ぎしりを伴っている場合には、歯や顎に加わる負担はある程度減らせると考えています。

 

しかし、この材料はそれほど強いものでは無いため、早い人では1年も経過せずに穴が開いたり、劣化してきます。

 

そのような場合は、以下のようなマウスピースを製作することをお勧めしてします(健康保険不可・製作費用約5万円)。

 

顎関節症のマウスピース2  顎関節症のマウスピース3

 

違いが分かりづらいかもしれませんが、入れ歯を作る方法で制作していきますので、前述したマウスピースとは強度がまったく異なります。歯ぎしりの強い方であっても、10年近く使用できると考えられます。

 

顎関節症のマウスピース4

 

写真の患者さんは、矯正治療をした結果「前歯の接触が無くなってしまった」ケースでした。

 

上下顎のズレが大きすぎる場合は矯正治療をすることで、一見綺麗に歯は並びますが、前後左右に顎を動かしても、前歯の接触が無くなってしまう事があります。

 

噛み合わせにおいて「前歯の接触」とは非常に重要な役割があり、顎を動かしたときに前歯が接触する事で「奥歯が守られる」ことになります。

 

上の写真の患者さんも、矯正治療を終え15年以上経過していますが、奥歯のみの接触のため、奥歯がすり減っていき痛みが生じていました。

また、奥歯の接触に誘発される、「歯ぎしり」「食いしばり」も顕著で、歯の痛みと同時に顎関節の痛みも伴う状態でした。

 

この方には、前述した堅いマウスピースを製作し、装着してもらいました。

 

後日、患者さんに話を伺うと、

 

「このマウスピースをつけて寝たら、深く眠る事ができた」

「奥歯が痛くてたまらなかったが、楽になった」

「歯ぎしりを指摘された時期や、ストレスの多い時期には、日中も付けておくことで、顎がラクになった」

 

といった経過を教えて頂けました。

 

この方のように原因が明らかな場合は、マウスピースは有効だと考えています。

 

 

お困りの方はお気軽にご相談ください。

 

山中歯科 山中大輔

 

 

 

 

 

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